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パニック障害

パニック障害とは

パニック障害

突然、激しい動悸や発汗、身体の震えなどの症状が現れ、パニック状態に陥ってしまう状態を「パニック発作」と言います。動悸などの身体状態に加え、「死んでしまうのではないか」と感じるほどの強い不安と恐怖を感じ、救急車で医療機関に運ばれることもありますが、医師の診察を受ける頃には発作は消え、心電図や血液検査を行っても異常は見られません。

パニック障害は、このように身体的な異常は見当たらないのに、パニック的な発作を繰り返すことが特徴です。この状態になると、人前でいきなり発作が起こるのではないかと不安や恐怖心を感じ、外出を避けるようになります。さらに、不安をアルコールで紛らわそうとしてアルコール依存症やうつ病を併発することもあります。

パニック障害の原因

パニック発作が最初に起こる原因は必ずしも解明されてはいませんが、過労やストレスが影響していると考えられています。そして、この発作が再発することへの不安(予期不安)によって、発作が繰り返されるようになります。

パニック障害は、脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスが崩れ、ノルアドレナリンの量が過剰になることが大きく影響していると見られています。ノルアドレナリンによって神経が異常に興奮し、それに対する防御反応としてパニック障害が起こるのです。

ノルアドレナリンが異常に分泌されるのは、この作用を抑制するセロトニンが不足するからではないかとの説が有力です。そのため、パニック障害を防ぐには、ノルアドレナリンとセロトニンのバランスをとることが重要なカギとなります。

主な治療法

薬物療法

パニック発作が起こらないよう、抗不安薬や抗うつ薬を規則正しく服用することが基本となります。具体的には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、ベンゾジアゼピン系抗不安薬、三環系抗うつ薬(TCA)などが用いられます。

まず低用量から投薬を開始し、治療反応を見ながら徐々に増やしていきます。投薬開始からある程度の効果が現われるまでに4~6週間かかりますので、医師の処方を守り、途中で中断しないようにして下さい。

また、パニック発作が見られなくなった後も、再発などを防ぐため、約2年間にわたって内服を続けていくことが望ましいとされています。但し、患者様の症状によって薬物療法の実施期間は大きく異なりますので、担当医の指示に従うようにして下さい。

精神療法

パニック障害の治療の基本は薬物療法ですが、この効果を上げるため、精神療法を併用することもあります。特に、認知行動療法(認知に働きかけて物事の捉え方や行動を変える療法)は、薬物治療と同じくらい効果があると言われています。

さらに、規則正しい生活を心がけることも重要です。アルコールやカフェインなどの摂取も出来れば控えるようにして下さい。

薬剤療法や精神療法によって発作が起こらなくなったら、外出などにも少しずつ挑戦していきます。但し、無理は禁物です。医師やカウンセラーと相談しながら、少しずつ前進していくつもりで治療に取り組んでください。

診療科目
精神科・心療内科
住所
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神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4111 
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